この本の構成やデザイン、
また、使われている版画について
お話ししたいと思います。
●まず、本のなまえを考える
この本の名前は「ふたりで読む教会の結婚式-大切な12のこと-」となっていますが、ここにたどり着く前に、出版委員会ではじつに長い期間、どんな名前がこの本にふさわしいか、話し合ってきました。と、言うのは、この本が一般に書店にならんでいる結婚(式)の本とは違っていて、どちらかというと結婚生活におもむきをおいていて、しかも教会が大切にしている「信仰」が基になっているからでした。
ここで皆さんに、他にどんな名前が挙がっていたのか一部をちょっとご紹介します。
・ホントのコト知ってほしい 教会の結婚
・結婚と教会、ひみつの関係
・ふたりの結婚バイブル
・吉村牧師 結婚を語る
・結婚に一番求めるものは何ですか?
・幸せになりたい…でもちょっとブルーなあなたへ
・ふたりで考える結婚 大切な12のこと
・捜していますか。よい結婚。
・求めて 見出して!よい結婚。
・教会の牧師がする結婚の話 -大切な12のこと-
というような具合です。
●大切なことを、どうデザインしていくか
教会の結婚式をのぞむカップルの方々に、牧師のオリエンテーションで話されてきたこの本の内容は、すでに多くのクリスチャンではない、結婚準備をすすめている若い方にも受け入れられ、喜ばれてきました。
そして、こんどはその話を教会の外の世界である一般書店の店頭でも手にしていただき、読んでいただきたいとの願いをこめました。
左のちいさな冊子は以前、品川教会がおこなう結婚式を一般の方に案内するために編集されたものですが、この表紙で使われた天使の絵は、教会員で童画家の杉田幸子さんの版画でした。
今回、書店にこの本が並んだ時のことをイメージしながら、教会のなかで、素直な気持ちで聞いていただいているこの本のメッセージを、この版画にある「天使」を挿画のモチーフとして、また、ブックデザインの架け橋として、書店で手にとってもらう、きっかけづくりになるのではないかと考えました。
実際には、天使だけでなく、2羽の小鳥がときどき登場して、結婚生活と夫婦の関係を、この本の進行と関連させながら象徴的にあらわしています。
天使についてお知りになりたい方は、左の本(1993年、青土社から発行の「天使の世界」 )に詳しく書かれています。400ページの分厚い本ですが、挿し絵や写真も豊富でたのしめます。
●教会の結婚式でわからないことを伝える
教会のホームページやハウツーもので教会結婚式本によくある、Q&A形式のページを、この本の後半にたくさん載せました。品川教会での結婚式での回答が基本になっていますが、不安に思っていることなど、下記の27項目の「Q」に牧師が答えてくれます。
Q:教会の結婚式と、結婚式場のチャペルで行う式と、どう違うのですか
Q:申し込みや手続きにはどんなものがありますか
Q:誰でも望めば、教会で結婚式を挙げられますか
Q:結婚式の日取りは、自分たちで自由に決められますか
Q:教会にもいろいろ宗派がありますが、違いはなんですか
Q:教会には式を挙げるための規則とか条件とか多いのでしょうね
Q:ふたりだけで簡素に式を挙げたいのですが
Q:婚約者の親が教会の結婚式には反対しているのですが…
Q:結婚式の服装はウエディングドレスでないといけませんか
Q:花を飾ってきれいに式を演出したいのですが…
Q:招待客だけでなく誰でも式に出席できると聞きましたが
Q:結婚式前にリハーサルはできるのですか
Q:バージンロードはなぜ父親と花嫁が一緒に歩くのですか
Q:結婚式の間、記念に写真やビデオの撮影をしたいのですが
Q:キリスト教の結婚式ではなぜ指輪の交換をするのですか
Q:式で歌う讃美歌はどんなものですか
Q:映画で式の途中に花嫁がさらわれるのを見たことがありますが
Q:教会ではお世話をしてくれる人はいるのですか
Q:式の費用はどうなっているのですか
Q:結婚式の時間はどのくらいですか
Q:式の終わりに、ライスシャワーで祝福を受ける場面はとてもあこがれますが
Q:ノンクリスチャンで、心に残った式を挙げられたふたりはおられますか
Q:教会では式のほかに披露宴を行うことができますか
Q:教会で結婚したら離婚はできないんですか
Q:再婚者でも教会で結婚式を挙げられますか
Q:籍だけ入れて式は行いませんでしたが、あとからでも教会で結婚式を行えますか
Q:結婚記念日を大切にしていきたいと思っていますが
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