10年以上にわたって、
たくさんのノンクリスチャン・カップルを
祝福してきた牧師が書いた本です。
ここに書いたことは、わたしが牧師をしているキリスト品川教会で、結婚式を挙げる人たちに結婚の準備としてお話ししてきたことです。
最近は、クリスチャンではないけれども結婚式は教会で挙げたい、という人たちが増えてきました。
教会によっては、そういう人たちを受け入れない、という所もありますが、キリスト品川教会はそういう人たちを受け入れてきました。
数年前、わたしの友人であるアメリカ人の牧師が品川教会を訪れたときに、クリスチャンではない人たちが、たくさんこの教会で結婚式を挙げる、という話をしましたら、どうしてクリスチャンでない人たちが教会で結婚するのか、と質問されました。理解できなかったようです。
アメリカは基本的にキリスト教的な社会ですから、その中で信仰を持たない、ということは、その人の選択の結果です。その人たちは、信仰を持たないことを選択した人たちですから、そういう人たちが、教会で結婚式を挙げることはありえないでしょう。
しかし日本では、状況は全く違います。ノンクリスチャンの人たちは、それを選択したのではなくて、これまでキリスト教に接する機会がなく、知る機会もなかったからそうなのです。そういう人たちに対して教会がすべきことは、できるだけ多くの機会を捕らえて、正しい信仰を伝えることだと、わたしは思うのです。
実際に結婚式を挙げる人たちと接して見て、わたしが思うことは、信仰は持っていないけれども、皆まじめに自分の人生を生きようとしている人たちだ、ということです。
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この本は、著者が教会の結婚式でおこなわれるオリエンテーションの内容をわかりやすくまとめた本で、今回「ふたりで読む教会の結婚式」発刊の基になったものです。1996年に日本伝道出版よりポケット判(B6・92頁)として発行されました。 |
教会の結婚式について書かれた本は、これまでにもいくつか出されていますし、そういうものを読んだこともありますが、どちらかというと、クリスチャンでなければわからない(あるいはクリスチャンであってもわからない)ような難しいことを書いた本であるか、あるいは全く逆に、教会の結婚式の周辺的な知識だけを集めた本であるか、そのどちらかであるように思います。
これだけ、教会で結婚式を挙げたいと希望している人がたくさんいるのに、教会の結婚式の持っている意味を、誰にでもわかる言葉で教えてくれるものがないように思えるのです。
品川教会で結婚する人たちは、殆どがクリスチャンではありません。これまで教会に足を運んだこともなく、キリスト教についての知識もない、という人が大部分です。そういう人たちでも、結婚の準備の会で話されることはよくわかる、と言われますし、自分の親や友人たちにも聞かせたい、という人もいます。
そういう人たちにわかってもらえるのなら、それ以外の人たちにもわかってもらえるのではないか、と思ったのが、こういう本を世に出そうと思ったきっかけです。(著者あとがきより抜粋)
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