結婚式のパイプオルガン曲について
演奏家のご紹介と曲目解説のご案内、
また、付属CDをぜひ試聴してください。
●まずは、CDの中から一曲お聞きください
試聴音源mp3形式(3.17MB)
左のCD画像をクリックしてお聞きください。
曲目はJ.S.バッハの
「主よ、人の望みの喜びよ」
●実際の礼拝堂で演奏し、収録しました
今年の8月27日午後、この日のために調律を終えたばかりのパイプオルガンを前に、オルガニストの筒井淳子さんと、スタッフの上山剛志さんによって、このCDは品川教会礼拝堂で収録されました。
演奏収録後、たくさんのデジタル音源の中から、最良のものをピックアップし編集の後、本の付属CDとしてプレスされました。
このCDのタイトル「Blessing the wedding with the organ」は教会員の久我由美子さんがネーミングしてくれました。
●オルガニスト筒井淳子(つついじゅんこ)さんのご紹介
恵泉女学園高校、東京芸術大学、同大学院オルガン科卒業。在学中に安宅賞受賞。秋元道雄、酒井多賀志、廣野嗣雄、H.ピュイグ=ロジェ各氏に師事。ドイツ国立フライブルグ音楽大学大学院に留学しジグモンド・サットマリー氏に学び最優秀の成績を修め卒業。在学中よりドイツ各地でリサイタルを行う。帰国後は、国際基督教大学、神奈川県民ホール、サントリーホールなどのソロコンサート始め、NHK重低音スペシャルに出演する。また、1992年よりメサイア合唱団とオルガン伴奏によるヘンデルのオラトリオ“メサイア”全曲公演を毎年続けている。
現在、キリスト品川教会オルガニスト、品川地域センターパイプオルガン教室講師、青山 学院大学オルガニスト、日本オルガニスト協会会員
http://homepage1.nifty.com/tutu
●曲目解説
(1)J.S.バッハ “主よ、人の望みの喜びよ”
原曲はバッハ(1650-1750)のカンカータ147番「心と口と行いと命をもて」です。バッハはしばしばカンカータの中のお気に入りの曲を他の楽器のために編曲しました。この美しい旋律を持つ曲は、オルガン曲の中でも最も知られた曲となりました。
(2)R.ワーグナー “結婚行進曲”
ワーグナー(1813-1883)は作曲家としてだけではなく文学者としても強烈な個性を発揮し熱狂的な愛好者を生みましたが、その彼の最も得意な分野である、歌劇「ローエングリーン」の第3幕で、この曲は使われています
(3)いざやともに
この讃美歌は、ドイツのコラールの中で最も重要なものとして、ドイツ国内の祝祭的な行事の際に歌われています。キリスト教では結婚式も礼拝として行いますから、品川教会においても最初に皆で声高らかに神を讃える讃美歌を歌います。
(4)F.メンデルスゾーン “結婚行進曲”
メンデルスゾーン(1809-1847)は教会音楽を始めあらゆる分野に美しい作品を残していますが、この曲はW.シェークスピアの喜劇「真夏の夜の夢」のために書かれました。全13曲中に2組の恋人同士の結婚を祝う場面で演奏されます
(5)J.クラーク “トランペット・ヴォランタリー”
クラーク(1673-1707)は「トランペットの調べ」などで有名なH.パーセルと同時期に活躍した、イギリスの作曲家でオルガニストです。もともとはチェンバロのために書かれた曲で、彼自身はこの曲を「デンマーク王子のマーチ」と呼んでいます。 |