牧丘のビューポイントに位置する“フフ”(Fufu)
そのずっと上に位置する標高1700mの乙女高原
現在進行形(...ing)でお送りしたい星々の移ろい
ブログ風、観察系、お気楽的、 週末不定期情報
profile: Hiroshi
sugita (Work:www.tsurukame.jp)
[2009年9月24日(木)]
7月22日の上海皆既日食で、大雨の真っ暗闇日食を体験したせいか
しばらく(が多いが)観測から遠ざかっていた。
それでも日食に持参したハイビジョンmovieでの天体観測映像を
ずっと撮りたいと思っていたので、ミューロン250にコリメートできる
装置を自作して9月の連休に木星をテスト撮影した。
光軸とシーイングが課題だが、ズームでのアップ映像から
4大衛星までをリモコンで操作しても露出が違うので表面模様と
衛星を同時に撮影するのは無理そうだ。
You Tubeにアップしたので見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=xeIW4mV2okY
実は4大衛星の掩蔽や食がこの秋、頻繁に起こるので、それをねらっている。
観測室でHVを取り付けたものと、最近購入した双眼装置の写真もアップ。
[2009年1月8日(木)]
実は昨年晩秋に撮った乙女高原の写真を年賀状にした。
60秒×60コマ(1時間)の比較明合成で仕上げたもの。
忘れていたのでサイトアップします。
隣の写真は草刈りボランティアの時撮った
同じ場所の午後のショット。
一応,私もブナジイの前で。
[2008年11月1日(土)]
秋も深まってくると、空気もぴりっと引き締まってくる。
夕方4時に家を出て乙女高原に向かう。
夏の案内人活動で高原の奥にあるブナの巨木(ブナジイと呼ばれている)と
星空を背景にした写真を考えていて、本日様子見にやってきた。
日が落ちる前にカメラをセッティングして待つつもりだった。
7時頃になっても西側斜面にあるためか、甲府方面の街灯りの影響で
山際はいつまでたっても明るさを保ったままだ。
1分毎のインターバル撮影をして後で合成をするつもりなのだが
カメラのリモコンの調子が悪くて、後でチェックすると映っていない
画像が時々混ざっていて、つながりそうもない。
残念。
撮影中、私の周りをずっと鹿が鳴きながら徘徊していた。
ひとりの夜の撮影はいろいろなことがおこる。
再チャレンジする予定。
[2008年8月2日(土)~3日(日)]
日曜日のアサギマダラ調査に参加するため、前日午後から乙女にやってきた。
また、高原案内人としてのボランティア活動も初めて。
せっかくなので夏の夜の乙女を撮影(例の立体視)した。
20時~22時頃まではなんとか銀河も望めたが
その後残念ながらガスに覆われてしまった。
この標高の夏場の空は変わりやすいのを実感した。
立体視用の星景写真は手前にうまく被写体を持ってこないと
意味がないのでむずかしい。
上の写真はロッジ前の照明が生かされてねらい通り。普通の星景写真ではまず入れない電線も木星(真ん中の明るい星)との遠近感を感じる。下は富士山の見える高原のビューポイント、あいにく富士は見えない。LEDの懐中電灯を数秒手前を照らして撮影した。
この撮り方は今後いろいろと試していきたい。
[2008年7月13日・日]
またまた大変なご無沙汰です。
このところ乙女高原案内人になるべく、講座に通っていてこの日終了した。
乙女の夏空を撮りたいと思った5~6月(深夜以降)が良いのだが来れなかった、
今度、星空を背景にした裸眼視立体写真をぜひ撮りたいので
そのマウントを自作した(今度写真をのせます)
今回そのテストで高原の風景を撮ったので、立体平行視のできる方は
ご覧ください。
平行視は気持ちを楽にして焦点をぼかして左右2枚が重なって見えると立体化します。
[12月15日・土]
勢いというのも恐ろしい。
東京から週末に戻っての夜遊び連ちゃんである。
今夜は午前3時出発。
初めて双子座流星群を観察しようと乙女に向かう。
クリスタルライン通行止めは知っているが、近くで見ようと
とにかく車を走らせる。なんと車を走らせながらでも前方で流星が落ちるのが見える。
いままで夏のペルセウス座、秋の獅子座が最高と思っていたが
いやはや双子座もあなどれないのである。
しかし乙女湖の先トンネルを出ると今週降ったらしい雪が解けきらずにアイスバーン状態。
ずっと下の富士の望める場所で夜明けまで観察した。
しかし流れる流れる1~2分にひとつくらい。素晴しい。
もっと夜中からくるべきだったと反省。
明け方近くなると大分雲におおわれてしまった。
1枚目、金星の右下にかすかに写っているがわかるだろうか。
実際はワオ~と叫んでしまうほど鮮やかなやつが流れたのだ。
[12月9-10日・日・月]
年を考えず再挑戦。
なぜこんなに頑張っているのか?
実は毎年作っている私の年賀状用に乙女のカノープス。と、意気込んでいるから。
と、12月10日にクリスタルラインが通行禁止になってしまうから。
ギリギリ状態ながら、高原の天気だけはすばらしく晴れている。
今夜は新月。星の写真と言っても私は星景写真なのでどちらかというと
月が出ていても問題ない。しかし新月だと圧倒的に星の量が違う。
140コマくらいを撮影したが撮ったものを確認せず、朝東京に出発。
仕事の合間にphotoshopで合成。色補正などしたのを掲載します。
カノープスの軌跡を見ると、やはり富士の左側は見えそうにない。
見える時間正味2時間ちょっと。はやはり合成すると光の軌跡は少し乱れている。
年賀状の印刷があがるのは毎年12月の下旬ギリギリ。
[12月7-8日・金・土]
なんとかカノープスの軌跡をカメラに残したい。
東京から金曜日に戻り夕食事仮眠。
今夜は午後10:30出発。
カノープスの出現は富士の中腹。この角度を見ると左側に見えることはなさそう。
リモートタイマーで60秒づつ沈むまでずっとシャッターを切り続け
あとから全画像を合成する予定。普通の長時間露光では市内の夜景が真っ白に飛んで
しまうので絵として面白くないので、こんな撮り方になる。
バッテリーがどれだけもってくれるか心配だが暖かい紅茶を飲みながら待つ。
足の先が一番に寒さを感じる。
午前2時頃、なにげなく高原側を見ると、懐中電灯らしい光が近付いてくる。
一瞬ドキッといろいろ頭で想像(恐ろしい)するが
、勇気を出して
“すみませ~ん。星の写真撮ってま~す”と光の方向に声をかける。
東京からひさしぶりに乙女にやってきた青年で、今夜はここで一晩明かすという。
真っ暗な中でお互いの顔もわからないが(光を当てると写真に影響が出るので)
なかなか素朴な感じで好感が持てた。相手はこちら(おじさん)を見てなにを思ったか?
2時半ごろカノープスも山際に沈んだのでカメラをしまってこの場所は青年にチェンジした。
60秒×140コマ撮ったが帰ってチェックするとリモートタイマーの不具合で30枚くらいが
真っ黒状態。これではつなげても歯っかけ写真になってみっともない。
乙女のカノープスは手ごわい(ほんとは私の未熟さ)
(露出は先週と同じ、0:15頃の1枚を参考に掲載)
[12月2日・日]
12月1日のカノープス南中時刻は午前1時43分と計算されている。
毎日4分くらいづつ早くなって3月には午後7時台になってしまう。
今回は下弦の月だが、確かめたくて余裕をもって午前零時に家を出発。
富士見台に着いたのが午前1時15分ごろ。
しかしカノープスは富士のずっと右に出てしまっていた。
山梨市内では富士山がほぼ南と認識していて、南中時刻が1:43なので、
まだ出現には大分余裕があると思っていたのでショック。
富士山から出て、沈むまでを長時間カメラにおさめたいので、がっくりである。
しかし下弦に照らされた風景はとても神秘的である。
(対角線魚眼15mm ISO1600 絞りF8.0 60秒)
[11月23日・金、祝]
東京から22日(木)夜戻って、夕食後仮眠、深夜に乙女高原をめざす。
草刈りボランティアに参加する金曜日だが
もったいないので、前夜からカノープスを観察しようと思い立ったわけである。
この夜はほぼ満月。ロッジから富士見台までは朝霜のキラキラ光る足下を
気を付けながら慎重に登る。
夜景の上に月に照らされた富士山が良く見える。
カノープスはどのあたりから出てくるのか。この場所ではまだ未経験だが
右側のやや高い位置にそれらしいのを見つけるが山際なので光度があまりない。
もっとしっかり準備してまた来週末出直し。
月が西に傾いて木立に隠れるとさすがに乙女は暗い、
あのホームズ彗星は肉眼でボワッとすばるの右に良く見える。
駐車場でカメラにおさめたが15mm広角でも小さくかわいく写っている。
[10月28日・日]
なんと10ヶ月ぶりの書き込みである。
やはり、ブログ風ではなく、ブログをつかって発信するのがいいのかも。
天文仲間からのニュースで知ったホームズ彗星の大増光。
買ったばかりのEOS40Dで写真に撮った。
ミューロン250の直焦点撮影 露出10秒 ISO:1600
足下の揺れる屋上の観測室のため10秒が限度。惑星、月等しか撮れない。
もともと眼視用観測場所なのでしかたがない。
しかし、ひさしぶりの撮影とこの彗星の表情にわくわくした。
かわいいのであるが、どんな成長(大化け)するのか楽しみである。
それにしても、EOS40Dのライブビュー機能は快適で手放せない。
[12月3日・日]
連続して乙女高原に登る。
昨日の星空が忘れられない。
午前3時前に家を出発。今日は月が煌々とまだ西にある。
しかし、富士見ところで撮影しようと思っているので、月明かりに照らされながらの
頂上めざしはわくわくする。
曲がりくねった山道は冬場は特に危険だ。ゆっくり行こう。
カーブを曲るといきなり鹿の親子(3匹)が道路のまん中に立ちふさがって動こうともしない。
そろりと怖がらせないように追いこし登って行く。なんと
その先でも、鹿のカップル、一匹だけの鹿、おまけにイタチまで道路に出てきた。
行く手正面に沈みかけた月が木々の間から見え隠れする。
今夜は折り畳みの椅子を持っての登りである。
頂上ではまだ月あかりあって満天の星空ではないので
しばし富士からあらわれるカノープスを想像しながら持参した紅茶で寛ぐ。
この時期のカノープスの南中は午前2時頃だから、もう見ることはできない。
15mmの対角線魚眼で北天を撮るのが目的なので、残念だがカノープスは次回だ。
月が沈み切って全天が星星で輝きだした。流れ星も多い。
[iso800 絞り8.0 約20分の露出]
[12月2日・土]
先週フフで撮った写真がいまいちだったので、
今夜は乙女高原に出かけた。
実はこの夏から、乙女高原ファンクラブの会員となって、観察会等に参加している。
先週23日の祝日はここの草刈りボランティアで汗をながしてきた。
月齢12(頃)の月が沈む頃を見計らって午前3時半に家を出、40分ほどで到着。
予想していた通り、満天の星空に出会えた。
ほぼ1時間くらいの固定撮影を行ない、せっかく久しぶりに訪れた場所なので
前から気になっていた、草原頂上付近にある富士見ところまで登った。
薄明が近い南の山際に富士がシルエットで浮かぶ。
ここからぜひともカノープスを狙いたい。
セルフタイマーで記念写真を撮り、日の出とともに下山。
[11月24日・金]
超ひさしぶりのフフ詣でである。
ここ数年、私の年賀状では山梨の星空と東京の風景をある意図で合成した写真を
絵柄として制作しているので、2007年版を撮影するため、ここフフに舞い戻ってきた。
さすがに半年以上たっているので、心配していたが案の定、ここも変化するのかしれない?
山梨市の管轄施設となり、また地元の有志も動きだしたのだろうか?
ひろい丘のまわりに立ち入り禁止のロープがあり、数カ所にあらたなライトが設置されていた。
一番上の駐車場まで行くとライトがよけられるのでそこで北天の日周をねらった。
帰り際あたりを懐中電灯で照らすと、なんと墓地隣接の駐車場であった。
どうりでぞくぞくと身震いしたわけだ(!!)
[3月29日・水]番外情報
しばらく休んでいたのは、体調を整えるため。
3/27~4/2までエジプトに行っていた。
皆既日食の撮影を最優先事項に考えていたのは一種の病気かも知れない。
その甲斐あって、完璧な日食を体験できた。
これでインドネシア、タイ、モンゴルに続き4回目である。
上の2枚は皆既直前と皆既中の写真でどちらもノーフィルターで撮影したもの。
皆既中は地平線上がオレンジ色の帯でぐるりと染まり、
真っ黒な太陽と、とげとげ(双眼鏡で見たときの今回の印象)のコロナが輝いた。
高度が60度以上あったので、15mmの対角線魚眼レンズで地上風景がやっとこ入った。
下のツーショットはおまけで、ドイツから観測に来ていた同病人(頭の中が日食に冒されている人)。
ここはリビア国境近くの日食観測村。各国のテントが立ち並んでオリンピックのようだった。
日本のエリアも日の丸がかかげてあり、観測の気もひきしまった。(アマチュアだが)
ところで、カノープスのことだが
こちらでは地平線まで見渡せるので気持ちよく見える。
ピラミッド観光の夜に急ごしらえの撮影チームで出かけようと考えたが
あいにく、雲におおわれて3大ピラミッドに近接するカノープスの星景写真は撮れなかった。
山梨に戻ったら、あらためてフフに復帰する予定。
[3月5日・日] フフに通い始めて最も気になっているのは
山梨市内の高台、フルーツ公園あたりからカノープスは果たして見えるのか?、ということ。
今日は都合があり、夜の撮影ができないので、夕方行ってみた。
せっかくなので、てっぺんの『ほったらかし温泉』駐車場で撮ったのが下の写真(右)。
2月12日(日)にフフで撮ったカノープスの位置関係と比較してどうだろうか。
左が牧丘のフフからの写真で、カノープスは富士の右側の裾野ぎりぎりから姿を現わす。
右が同じレンズで撮ったほったらかし温泉からの富士。
右側の裾野は山際の方が少し盛り上がっているように感じられるが、もっと右寄りの山際に谷間があり、
ここからカノープスが姿を現わすかも知れないが、機会を見てチェックしたい。
それにしても、この駐車場はすごく込んでいて、東京や近県の車で一杯だ。
温泉もイモ洗い状態かも?夜の撮影は車のヘッドライトでたぶん不可能だろう。
[3月4日・土] 週末は天気が良ければとにかくフフに出かけるようにしている。
今夜は7時半から区の会合があり私は今年度が組長のため出席しなくてはならない。
ちょうどカノープスが見える時刻とぴったり合ってしまうのが残念。
日没後出かけて、西空に映える三日月を記念に撮って帰る。
少しの時間でも、黄昏どきの夜空の風景はその見え方に変化があり、貴重なものに思える。
なにやら石像がひそひそと月を眺めているような構図になった。
[2月25日・土]
朝6時に起床、
昨夜と打って変り青空が広がっている。
陽が登る前にフフに向かっていればと悔やまれる。
午後は、時間が経つにしたがって雲が出てくる。
我慢できず4時半に家を出てフフヘ。
陽が暮れる前にここを訪れたのは久しくなかったので、その変化に少し戸惑う。
持っている交換レンズ全てで、
その画角をチェックしようとしたが、
どうにも天候が中途半端のため、気分が乗らない。200mmもエラーがでっぱなし。
若い家族ずれが車で登ってきた。
こんな時、夜の固定撮影はライトに注意が必要だ。
まだまだ、カノープスはいろいろと撮ってみたい構図があるのだが…。
6時に退散。
対角線魚眼で1枚撮影
(Sigma15mm F2.8 iso400
1/320秒 絞り8.0)
[2月18日~19日]
今週末は夕方にフフの風景を一度写真におさめておこうと考えていたが天候不順で断念。
日曜は所用で早朝から東京へ。…というわけで、来週に持ち越し。
[2月12日・日]
夜7:30家を出て、15分ほどで“フフ”に到着 。
今夜は先週確認できなかった、富士の左側にカノープスは見えるのか、
を確認のため、早めにカメラをセットするためにやってきた。
東の空には満月が煌々と光を放っている。固定撮影には最悪の夜だ。
月明かりで富士は異様に浮かび上がって見える。
双眼鏡を向けると、少し明るめの赤い星が富士の左側にポツンとある。
見続けていると、富士のてっぺんに向かって高度をすこしづつ上げていく。
まさかこの高度と光度、カノープスではないだろうと直感。
…ということは富士の左側にカノープスは見えないのだろうか?
20~30分くらい、55mmレンズのまん中に富士をおいて、
60秒ごとにバルブでシャッターを切り続けている。
あまり長時間の固定撮影だと、レンズを絞っても市街地の明かりが空までかぶってしまう。
連続写真をコンポジットできればと考えての今回の撮影である。
ふいに双眼鏡の視野にカノープスが現れた。やはりずっと光度もあり、神秘的な赤だ。
今回は山際すれすれに移動するカノープスが西側にどこまで見えるのか確認の意味もあり、
シャッターを切っているが、寒さで1本目のバッテリーはダウン。
2本目を急いでチェンジ。ネックは寒さとバッテリー対策かも知れない。
しかし、満月のもと約1時間。この丘の星空の豊かさに満たされた。
(EF-S18-55mm zoom 絞り6.3 iso200 固定約90秒の26枚をgifアニメ化)
※無理を承知のGIFアニメ。なんとかカノープスの動きが追えるだろうか。
※これは上記の映像をFLASHにて再現したもの。よりクリアになった。
(c)駄文下克上 All Rights Reserved.
※FLASHムービーを見るためにはflashplayer
が必要です。
ご使用のパソコンにインストールされていない場合、
下記をクリックしてダウンロードしてください。
[2月5日・日]
明日はまた早朝、東京に戻らなければならないので、
どうしてもカノープスを確認したいとの気持ちがおさえられない。
夕食後、再度“フフ”に登る。9時着。
今夜は雲もなく南の稜線もすっきりし、
富士も西に傾いた上弦の月に照らされて雪肌をあらわにしている。
カノープスはシリウスに次ぐ全天2番目の光度。
そこにあれば、すぐさま確認できるのだが…それが見当たらない!
おおいぬ座→はと座→りゅうこつ座…とたどる、と、どうしても富士の大きさが圧倒している。
持参の双眼鏡(70mm×10)をセットして南面山際を水平に移動しながらチェックするが、
それらしきもの(カノープス)がない。
取りあえず昨日と同じ対角線魚眼15mmをデジカメに付けて固定撮影を始める。
しかし、この丘全部360度の星座をひとりじめしている自分の存在を思うと寒さも吹き飛んでしまう。
思い直して再度、双眼鏡を覗く。
富士の右側、裾野付近に赤味を帯びた明るい星がフッと出現してきた。
『カノープス』だ!
山の稜線、超ギリギリだ。UFOが浮き上がってきたような感覚だった。
興奮して、先日の知人に携帯で連絡。
うわずった声で“奇跡です”と告げ、急遽レンズを55mmに変え、再度固定撮影した。
頭の中では、これは本当にカノープスなのか?との不安もよぎる。
永年、アマチュア天文屋(家ではなく)を自負しているが、星図でチェックはおこたれない。
自宅へ戻り、すぐパソコンでファイル変換し確認する。
富士の下方は市街地の光で少しハレーション気味だが、
しかしカノープスは、そこに小さく映り込んでいた。
(EF-S18-55mm zoom 絞り6.3 iso200 固定撮影115秒)
[2月3日・金]
一週間前の1月週末、東京から戻った折り、近くの知人と牧丘の“フフ”の話が出た。
その中で長寿星・カノープスが話題になった。
たまたま、愛読書の天文ガイドの2月号巻頭で「カノープスの北限に挑戦!」との特集もあり、
一度“フフ”からカノープスが見えるかどうか、2人で夜の9時頃訪れてみた。
おおよその南中時刻にあわせて行ったが、山際付近は雲が低く立ちこめていて、確認は不可能。
ただし、オリオンは意外に高く、その下のシリウス(全天1番の明るさ)も惨然と輝き
上空から北面にむかっても視界がひらけていて、ひさしぶりに訪れたこの丘の空の広がりを実感した。
しかし…、寒気団の影響で非常に寒い。今夜は防寒対策も不十分のため退散する。
対角線魚眼で1枚撮影(EOS kissDijital Sigma15mm F2.8 iso1600 露出25秒 固定撮影)
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